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アイカ工業、茨城新工場が完成

2019年3月8日

 アイカ工業(愛知県名古屋市)は7日、高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う新工場を茨城工場敷地内に建設し、稼働を開始したと発表した。

 世界的に良質な大理石が入手困難な中、インテリア業界では天然水晶に樹脂などをつなぎにして成形したエンジニアドストーン(クオーツストーン)と呼ばれる人造石の需要が拡大している。同社は、2011年に国内初のエンジニアドストーンオリジナルブランドとして「フィオレストーン」を発売し、高級マンションのキッチン天板を中心に市場シェアを拡大。エンジニアドストーンの国内シェアNo.1ブランドへ成長している。

 今後も、首都圏を中心にタワーマンションやホテルなど大型物件の受注計画が続き、さらなる事業拡大が見込まれることから、外部工場へ委託している加工工程を行う拠点を増設するため、茨城工場の敷地内に新工場を建設。

 これまで中部や北陸地方の外部工場へ委託していた加工拠点に、主な納入先である首都圏に近い茨城工場が加わることで、供給能力と利便性を高める。フィオレストーンを含むストーン事業全体として、2020年度に売上高70億円を目指す計画。

 新工場の運営は、カウンター開発や加工に強みを持つ100%子会社のアイカインテリア工業が担う。新工場稼働によりカウンター加工品の生産能力は年間約4万本に増える計画で、現在4~6週間程かかる納期を約3週間に短縮する見通し。

 新工場はフィオレストーンの他に、イタリア発の磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」や、人工大理石カウンターの加工にも対応する。石材系、陶板系、人大系など様々な種類の天板を一箇所で大量供給できる工場は国内でも限られており、国内カウンター市場においても重要な役割を担う。

■ 新工場概要

所在地:茨城県古河市大和田1778番地
投資額:約10億円(茨城工場全体)
延床面積:新工場 約2,850㎡(S造平屋)
    :事務棟 約586㎡(S造2階建て)
事業内容:高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷
雇用人数:32名(新規採用30名、既存社員2名)
稼働開始:2019年3月7日

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