電気化学工業、ベトナムの新工場竣工
2015年7月2日
総合化学メーカーの電気化学工業は1日、ベトナムのグループ会社であるDenka Advanced Materials Vietnam Co.,Ltd.(以下:DAV)が「ビニテープ」の新工場を竣工したと発表した。
「ビニテープ」は、1951年に同社が日本で初めて工業化した塩化ビニル製の電気絶縁テープで、自動車電装電線(ワイヤーハーネス)結束用、電気製品の絶縁などの用途において世界各地で使用されている。日本国内での堅調な出荷に加えて、アジア、中東などの経済成長による需要拡大が続いており、千葉工場(千葉県市原市)に続く第二の生産拠点として、物流やコストの面で優位性の高いベトナム・フンエン省の第二タンロン工業団地(ハノイ近郊)に新工場建設を進めていた。
また、DAVでは「ビニテープ」に続き、今年9月末竣工を目指して、電子部品搬送用部材「デンカサーモフィルム」の製造工場も建設中で、今後も海外向け製品の現地生産化と、地域に根ざした製品事業を展開していく。
■ 新工場概要
所在地:ベトナム・ハノイ市近郊(ベトナム フンイエン省 第二タンロン工業団地)
製品名:電気絶縁テープ「ビニテープ」
生産能力:約6,000t/年
竣工:2015年6月30日