旭化成、タイでスパンボンド不織布製造設備を増設
2019年3月18日
旭化成(東京都千代田区)は15日、タイ子会社でスパンボンド不織布を製造する旭化成スパンボンド(タイ)(以下:AKST)の設備を増設すると発表した。
同社は、スパンボンド不織布について、1973年の創業以来「エルタス」ブランドを中心に事業拡大を進めている。現在、国内では滋賀県守山市および宮崎県延岡市、海外では2012年に設立したAKSTと計3拠点に製造設備を有し、紙おむつなどの衛生材料、自動車などの各種産業資材や、消臭シートなどの生活資材など、幅広い用途に向けスパンボンド不織布を生産している。
中でも、AKSTにおいては2016年に2号機を増設し、アジア各国での紙おむつ市場の急拡大に対応してきた。今後も高い成長が期待される同市場をターゲットに、紙おむつ素材のさらなる高度化、品質やコスト面での競争力強化を図るため、AKSTでの3号機となる高品質なスパンボンド不織布製造設備の増設を決定した。
■ 設備投資概要
所在地:タイ国チョンブリ県シラチャ(サハ工業団地内)
生産品目:ポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布
増設能力:1万5千トン/年 増産後の総生産能力 約5万トン/年
着工:2019年3月
稼働開始予定:2021年7月