オンワードホールディングス、中国の縫製新工場が稼働
オンワードホールディングスは8日、中国子会社の樫山(大連)有限公司が縫製技術とデジタル技術を融合した最新鋭のスマートファクトリー「樫山(大連)有限公司第2工場」を稼働させたと発表した。
新工場は「KASHIYAMA the Smart Tailor(カシヤマ ザ・スマートテーラー)」専用の縫製工場として、既存の第1工場に隣接し、年間10万着のスーツを生産する。
工場内では、IoTやRPAなど最新機器・システムの導入による、受注から在庫管理、製品の移動や仕分け、資材の発注、輸送までを自動化する。また、職人の縫製技術・ノウハウを融合することで、工場から直接、高品質なオーダーメイドスーツを短期間で顧客へ提供する。
将来的には、来場者への各生産工程状況の公開や、注文した顧客が自身のオーダー品の生産状況確認、一部の工場内の見学をWeb上からできる仕組みづくりも計画。一種のトレーサビリティーと位置付け、新たなブランディングの手法として工場の「見える化」を推進していく。
さらに、地元の方々とのリアルタッチポイントとして工場内に「KASHIYAMA ガイドショップ」を併設し、多様なサービスを提供する。
加えて、従業員食堂の一新や、完全空調設備の導入、新たな制服の採用など労働環境を整備し、従業員が働きやすい職場づくりも進める。
■ 新工場概要
会社名:樫山(大連)有限公司
所在地:中国・大連経済技術開発区鉄山西路9-5号
建築面積:7,533㎡
建屋面積:1,960㎡
従業員数:約300名
生産アイテム:「KASHIYAMA the Smart Tailor」メンズ・レディススーツ
生産能力:スーツ10万着/年
稼働開始:2019年4月3日