TBM、宮城・さんみらい多賀城・復興団地に新工場
石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代わりとなる新素材「LIMEX」を製造するTBM(東京都千代田区)は12月17日、宮城県多賀城市と立地協定を締結し、2年後を目途に同市に量産工場を建設すると発表した。
同社は経産省のイノベーション技術を支援する補助金を受け、15年には宮城県白石市にパイロットプラントを建設し、LIMEXの実用化に成功した。11月27日には経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択され、同補助金を活用し、今回のLIMEX量産工場の新設する。
今後、既存の宮城県白石工場と今回新設する宮城県多賀城工場で、最終製品のラインナップ(食品・包装容器、包装資材、粘着ラベル、POP 広告、交通広告、デジタル印刷、紙容器、壁紙、外壁、オムツ、マルチシートや肥料袋などの農業資材、絶縁体、本・カタログ、半導体基板、人工皮革、シーツなど)を拡充させていく。
また、今回の量産工場をモデル工場とし、水を使用しない「LIMEX」で水資源不足の課題を抱える中東、北アフリカ、中国や米国等を中心として世界中へ技術輸出をすすめる計画。
投資額は66.5億円で、約27,500㎡の敷地に延床面積約13,000㎡の建屋を建設。年間約3000トンの「LIMEX」を生産。稼働時までに新規地元雇用を約60人とし、数年内に約80人以上を雇用。16年8月の着工、17年12月の竣工、生産開始を予定する。
■ 新工場概要
所在地:宮城県多賀城市さんみらい多賀城・復興団地(一本柳工業団地)
投資額:約66.5億円
敷地面積:約27,500㎡
延床面積:約13,000㎡
新規雇用予定:稼働時までに約60人(数年内に約80人以上)
生産品目:石灰石を主原料にした紙、プラスチックの代替品
年間生産:約3000トン
着工予定:2016年8月
竣工予定:2017年12月
生産開始予定:2017年12月