東洋紡、敦賀事業所で設備投資/セラコン用フィルム加工設備
2019年4月18日
東洋紡は17日、敦賀事業所でセラミックコンデンサ(以下:セラコン)用離型フィルムのコーティング加工設備を増設すると発表した。
セラコンは、電流を調整したり、電気を一時的に蓄積したりする汎用的な電子部品として、さまざまな電子回路に搭載されている。スマートフォンの高機能化や、IoTやAIの普及・進展により市場が拡大しており、2017年度に約7,000億円だった市場規模は、2023年度には1兆4千億円に達することが見込まれている。
同社は、セラコンの製造時に不可欠な離型フィルムを製造・加工している。セラコン市場の拡大を受け、敦賀事業所に工場棟を新設し、離型フィルムのコーティング加工設備の1号機を今夏にも稼働する予定。
今回、自動車の電装化や電動化の急ピッチな進展により、セラコンの自動車への搭載数が急増していることなどを受け、2号機の増設を決定。1号機と2号機に総額で60億円を投資し、生産体制を強化。2023年度までに売上高の倍増を目指す。
■ 設備投資概要
所在地:福井県敦賀市(敦賀事業所)
投資額:30億円(2号機)
生産品目:セラミックコンデンサ用離型フィルム
稼働開始予定:2021年春