岩谷産業、液化水素製造能力を2倍に増強/17年11月の供給開始
2016年1月12日
LPガス、カセットこんろ大手の岩谷産業(東京都港区・大阪市中央区)は7日、トクヤマ(東京都千代田区)と、両社の合弁会社である山口リキッドハイドロジェン(大阪府大阪市)において、今後の水素需要増に対応すべく、同社の液化水素製造能力を現行の2倍に増強すると発表した。
山口リキッドハイドロジェンは、岩谷産業グループの液化水素事業における第3番目の製造拠点として、13年6月から営業運転を開始し、中国・四国・九州地方を中心に広く西日本エリアへの供給をカバーしてきた。
液化水素の需要は、種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々増加していることに加え、今後普及が期待される燃料電池自動車(FCV)や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれていることから増強を決定した。
今回の設備増強により、液化水素製造能力は3,000L/h×1系統から6,000 L/hに引き上げられる。17年11月の供給開始を予定。また、岩谷産業グループの生産能力は「ハイドロエッジ」のプラント2系統、「岩谷瓦斯 千葉工場」のプラント1系統と併せて合計で5系統、15,000 L/hへと拡大されるという。
■ 設備増強概要
会社名:山口リキッドハイドロジェン
所在地:山口県周南市御影町1-1 トクヤマ 徳山製造所内
液化水素製造能力:6,000 L/h×1系統
供給開始:2017年11月