中越パルプ工業、高岡工場内CNFパイロットプラント建設
2019年5月16日
中越パルプ工業は15日、富山県高岡市の高岡工場内にセルロースナノファイバー(CNF)のパイロットプラントを建設すると発表した。
同社は、2017年6月に川内工場でCNF第一期商業プラントを稼働させ開発営業展開を丸紅と共同で進めてきた。また CNFの更なる展開として、これまで高機能CNF品開発の取組も進めてきたが、今回、高機能性の確立を達成したため、量産化へ向けたパイロットプラントの建設を決定した。
設備は、サンプル販売を進めてきた疎水化CNF「nanoforest-M」品の量産化設備に向けたパイロットプラントを設置(2021年稼働予定)する。
また、疎水化用CNFの製造、高機能材料や高付加価値品への用途展開を目指した高解繊CNF製造販売を目的とした高解繊CNFの量産化設備を設置する(2021年4月稼働予定)。
加えて、CNF100%成形体品の量産化設備設置に向けたパイロットプラントを設置(2022年稼働予定)する。
■ 設備投資概要
所在地:富山県高岡市米島282(高岡工場内)
投資額:約24億円
延床面積:約1,650㎡
事業内容:高機能CNFの製造
生産能力:約60トン/年(2025年度目標CNF生産量)
稼働予定:2021年4月