日立金属、EPB用ハーネスの生産能力増強
2019年5月28日
日立金属は27日、ベトナム拠点にハーネス用ケーブルの製造設備を導入するとともに、タイ拠点のEPB用ハーネスの生産能力を増強すると発表した。
EPBはスイッチ操作で電気的にタイヤを固定させる機構で、従来の機械的なレバーとワイヤーによるパーキングブレーキに置き換わる制動システム。
近年、ハイブリッド車や電気自動車に代表されるように、環境負荷低減・省エネルギー化を目的として駆動系や制御システムの電動化が進められている。EPBも安全性・利便性向上の一要素として年々、搭載車種が増えている。
今回、EPB用ハーネスの需要増に対応するため、生産能力を増強する。具体的には、Hitachi Cable Vietnam Co., Ltd.(以下:HCV)にハーネス用ケーブルの製造設備を導入するとともに、Hitachi Metals (Thailand) Ltd.のEPB用ハーネスの生産能力を増強する。ハーネス用ケーブルの製造拠点にHCVが加わることで、BCP対応も含めたハーネスの安定供給化を図る。自動車電装部品事業の2025年度の売上規模7割増(2018年度比)を目指す。
■ 設備投資概要
所在地:ベトナム・ハイズン省(Hitachi Cable Vietnam Co., Ltd.)
:タイ・アユタヤ市(Hitachi Metals (Thailand) Ltd.)
事業内容:EPB用ハーネスの製造
完成予定:2020年度上期