宇部興産、苅田セメント工場の排熱発電設備が稼動開始
2016年1月13日
宇部興産(東京都港区、山口県宇部市)は7日、福岡県京都郡にある苅田セメント工場で、14年6月から建設を進めていた排熱発電設備(発電能力12,650KW)が完成し、今月から本格稼働すると発表した。
同設備により、苅田セメント工場ではエネルギー原単位は約15%改善し、エネルギー起源CO2排出量も約10%削減(年間約5万トン)する見込み。
同社のセメント事業は国内3工場体制で運営。宇部セメント工場(山口県宇部市)と伊佐セメント工場(山口県美祢市)は、それぞれ自家発電所から電力供給を受けている。一方で、苅田セメント工場は使用電力の大半を購入しており、電力自給率が約10%と低く、電力の安定確保とコスト削減が課題となっていた。今回の同設備導入により、電力自給率を約40%に向上させ、コストの削減を図る。
■ 増設概要
事業所名:宇部興産 苅田セメント工場
所在地:福岡県京都郡苅田町長浜町7
導入設備:排熱発電設備(発電能力12,650KW)
着工:2014年6月
稼働:2016年1月