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北海道エア・ウォーター、道内最大規模の分析センター建設

2019年8月2日

 エア・ウォーターはこのほど、グループ会社である北海道エア・ウォーターが、札幌市豊平区に建設を進めていた道内最大規模の分析センターが竣工したと発表した。

 北海道エア・ウォーターでは、高圧ガス製造における各種ガスの品質分析をはじめ、その技術とノウハウを活用し、排水分析や飲料水分析、作業環境測定、残留農薬分析など、環境、労働衛生、食の安全にかかわる分析業務を行っている。

 2016年8月には、道南地区において同様の環境測定や各種分析業務を行う(株)環境科学研究所をグループ化するなど、事業の拡大を図っている。こうした背景から、分析業務の受託環境を整えるため、札幌市豊平区のエアウォーター事業所敷地内に「環境分析センター」を新設。

 同施設には食品安全に関する各種認証(HACCP、FSSC、JFS等)の導入支援、衛生管理指導、微生物検査などを専門に行う(株)キュー・アンド・シー(グループ会社)も移転し、各社の取引先の共有、微生物検査の効率化などでシナジーを創出する。

 また、食の安全が注目される近年では、農業・食品関連などから受託が見込めることから、食品の残留農薬分析、栄養成分分析といった食品分野を中心に分析検査品目を増やす。

 このほか、室蘭工業大学とエア・ウォーターの共同研究計画の中で進めている食品分析の研究成果を生かすなど、新センターで高まる健康志向ニーズに応え、事業の拡大を図る。

■ 施設概要

施設名称:北海道エア・ウォーター環境分析センター
所在地:北海道札幌市豊平区月寒東2条16丁目1番7号
投資額:約10億円
延床面積:2,839㎡
構造:地上3階建て
竣工・開所日:2019年7月30日

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