日産化学、富山工場でシアヌル酸を増産/20年12月完工
2019年8月19日
日産化学は9日、富山工場内でシアヌル酸製造設備を増強すると発表した。
投資額は約20億円。2020年12月の完工を予定している。
シアヌル酸を原料として製造される塩素化イソシアヌル酸は、殺菌漂白強化に優れ、生活用水や排水の消毒・殺菌剤として幅広く使用されており、同社でもプール・浄化槽向けに「ハイライト」を製造販売している。
近年では、途上国の飲料水向けやSPA・水景施設、リゾートプールなど使用場面が拡大し、水の衛生に対する社会的な要請の高まりから、世界中でシアヌル酸の需要が拡大している。
同社は今後、アンモニアを基幹原料とする誘導品展開による、高い自消率・高付加価値製品の製造プロセスを背景に、シアヌル酸の需要拡大に対応できるよう増産体制の整備を進めていく。
■ 設備投資概要
所在地:富山県富山市婦中町笹倉635(富山工場)
投資額:約20億円
増産品目:シアヌル酸
完工予定:2020年12月