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極洋、宮城に新工場/業務用冷凍食品などを製造

2016年1月22日

 極洋(東京都港区)は18日、子会社で業務用冷凍食品を製造する極洋食品(宮城県塩釜市)が本社工場敷地内に建設を進めていた新工場が竣工したと発表した。

 新工場は中期経営計画(15年度~17年度)において、業務用冷凍食品に加え、家庭用冷凍食品の強化により、事業規模の拡大を目指している。今回完成した塩釜工場は同社グループの基幹工場。敷地内には塩釜研究所が併設されており、協同で生産機器の開発・改良を行い、作業効率向上による製品のコストダウンや商品開発を行うなど、付加価値商品の製造拠点として位置付けている。

 新工場の特徴として、良質な水産素材を使って、加工から製品までを一貫して行う。家庭用冷凍食品を含む市販ブランド「シーマルシェ」商品のほか、外食産業・量販店向けなどの業務用商品を製造し、魚に強い極洋という強みを生かした製品展開を行う。

 また、明確なゾーニングとクロスコンタミネーションの防止を図り、トンネルフリーザー及びスパイラルフリーザーに最新型の洗浄機能を採用。低誘虫ランプや換気用外気取り入れ部に気密型防虫フィルターを配備、フードディフェンス対策として工場内入退場管理、最重要エリアへの侵入対策と監視カメラの設置を行う。

 環境面では、環境負荷低減型の建材ALCパネルを採用。冷凍機はオゾン層破壊や地球温暖化に影響しない自然冷媒アンモニアでCO2 を冷却する間接冷却方式を採用して、環境問題に対応するなど環境に配慮した設備の導入を行う。

 さらに、高能率機器の導入により生産性は現行比1.5~2.0倍となるローコストオペレーションを実現した。

■ 新工場概要

名称:極洋食品 塩釜工場
所在地:宮城県塩釜市新浜町3-20-1
建築面積:約2,804㎡
構造:鉄骨 地上3階建
生産品目:業務用冷凍食品、フローズンチルド食品、家庭用冷凍食品、 自然解凍冷凍食品
生産能力:最大15,000トン
人員:140人(新規雇用者数50人)
竣工:2016年1月

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