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アサヒビール、名古屋工場にPETボトル容器商品の製造ライン

2019年10月24日

 アサヒグループホールディングスは23日、アサヒビール名古屋工場(愛知県名古屋市)にPETボトル容器商品の製造ラインと物流倉庫を新設すると発表した。

 新設する製造ラインでは主に、アサヒ飲料の乳性飲料「カルピスウォーター」や炭酸飲料「三ツ矢サイダー」などのPETボトル容器商品を製造する。2020年8月の着工、2021年4月の稼働開始を予定。調合設備、PETボトル内製設備と無菌充填設備、装製設備を導入するための投資額は約50億円。

 新設する物流倉庫では、従来のビール類などに加え、名古屋工場で新たに製造するアサヒ飲料のPETボトル容器商品を保管する。2020年1月の着工、2021年4月の稼働開始を予定。倉庫は、地上31m鉄骨造の自動倉庫で、建築面積約8,000㎡、延床面積約10,000㎡。投資額は約70億円。

 現在のアサヒ飲料の生産物流体制は、関東地方に集中している。世界的に関心が高まっている温室効果ガス対策や、長距離トラック輸送のドライバー不足に伴う物流インフラのひっ迫等に対して、環境にやさしく持続可能な生産物流体制の構築が課題となっていることから、アサヒビール名古屋工場でPETボトル容器商品の製造ライン新設、物流倉庫の新設に設備投資を行う。

 一連の設備投資によりアサヒ飲料では、一部エリアに集中していた製造能力バランスの是正や輸送ネットワークの効率化により最適な生産物流体制が構築される見込み。さらに、これまでの製品輸送量の削減や輸送距離の短縮が図られることで、年間のCO2排出量は約3,400t削減できる見込み。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県名古屋市守山区西川原町318(名古屋工場)

◇ 製造ライン
投資額:約50億円
生産品目:乳性飲料「カルピスウォーター」や炭酸飲料「三ツ矢サイダー」など
生産能力:約900万箱/年
設備:調合設備、PETボトル内製設備と無菌充填設備、装製設備
着工予定:2020年8月
稼働予定:2021年4月

◇ 物流倉庫
投資額:約70億円
建築面積:約8,000㎡
延床面積:約10,000㎡
着工予定:2020年1月
稼働予定:2021年4月

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