エア・ウォーター、山梨の新工場が稼働/滅菌ガス製造
エア・ウォーターは1日、グループ会社の甲信越エア・ウォーターが、医療器具や衛生材料の滅菌に使用する滅菌ガスと、酸素、窒素、二酸化炭素などの一般産業・医療用シリンダーガスを充填する工場を山梨県南アルプス市に建設し、稼働を開始したと発表した。
同社グループの医療ガス事業では、医療用酸素をはじめ、MRI用の液化ヘリウム、腹腔鏡手術における二酸化炭素、医療器具の滅菌用の滅菌ガスなどを安定供給している。
今回、長野・山梨・新潟地区を事業エリアとする甲信越エア・ウォーターでは、需要が拡大する滅菌ガスの安定供給と産業・医療用ガスの事業強化を目的に、充填工場の空白地域である山梨エリアにシリンダー充填工場を新設。
新工場の稼働により、東日本全域への滅菌ガスの安定供給体制をさらに盤石なものとした。また、新工場では、最新の品質管理基準に適合した検査設備等を導入しており、顧客の高度な品質管理要求に応えられる管理体制を実現する。
加えて、山梨工場では滅菌ガスだけでなく、酸素、窒素、二酸化炭素などの一般産業ガスの充填も行う。これまで、山梨地区の顧客には、他県の近隣充填所からシリンダーを配送することでガス供給を行ってきたが、充填工場の新設を機に、供給ネットワークの拡充を図る。また、既存販売店との連携を行いながら、地域での存在感を高め、同地区での事業強化を目指す。
■ 新工場概要
名称:甲信越エア・ウォーター 山梨工場
所在地:山梨県南アルプス市六科(八田御勅使南地区工業団地内)
延床面積:約1,800㎡
生産品目:滅菌ガス(酸化エチレン+炭酸ガスの混合ガス)、(ダイサイド シリーズ3種)ダイサイドH(N)、ダイサイドH20(N)、ダイサイドH30(N) 酸素、医療用酸素、窒素、二酸化炭素
稼働開始:2019年11月1日