DIC、四日市工場でポリスチレンの生産能力増強
2019年12月11日
DICは10日、四日市工場(三重県四日市市)で製造するポリスチレン(以下:PS)の生産能力を増強したと発表した。
今回、設備強化や生産プロセスの最適化を行うことで年産208,000tから216,000tに増強。2023年にはPS事業の売上高を2017年比で10%増加を目指す。
PSはコンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている弁当・惣菜向けの食品容器等に多く用いられており、共働きや単身世帯の増加などを背景に、調理済みの食品を持ち帰って食べる中食市場を中心に需要が拡大している。
2018年の中食の市場規模は約10兆円で、9年連続で市場が拡大。昨今では、レンジアップ惣菜といわれる新ジャンルの中食が登場し、生の食材をプラスチック容器ごと電子レンジで加熱調理する惣菜も増加している。
同社は、成形性と高強度を両立した高機能タイプのPS製品「ハイブランチ」ブランドに加えて、高い耐熱性を有した新製品もラインナップしている。
新製品の耐熱性は汎用のPS樹脂に比べて5~10℃程高くレンジアップ惣菜の調理用途にも使える。更に、リサイクル性にも優れ、総重量の削減による省資源化を可能にするなど環境配慮型製品の特長も有している。
■ 設備投資概要
所在地:三重県四日市市霞1-5(四日市工場)
生産品目:ポリスチレン
生産能力:216,000t/年(増産前:208,000t/年)