日本液炭、宇部市に液化炭酸ガス・ドライアイス製造工場/60億円投資
2019年12月12日
大陽日酸子会社の日本液炭は11日、山口県宇部市の宇部興産敷地内に、液化炭酸ガスとドライアイス製造工場を新設すると発表した。
日本液炭は、国内の石油精製や化学プラントから副生される炭酸ガスを回収し、液化・精製して、液化炭酸ガスやドライアイスとして販売している。
今回、近年の原料ガスの大幅な減少により、製品需給が恒常的に逼迫していることから、設備投資を決定。宇部興産から借用する敷地内に、同社のアンモニア製造プラントから副生される炭酸ガスを原料として製品を製造する工場を新設し、炭酸ガスの再利用促進と共に、製品の安定供給体制を確保する。
あわせて、ドライアイス製造機能を、日本液炭の黒崎工場(三菱ケミカル・福岡事業所内)と水島工場(三菱ケミカル・岡山事業所内)から新工場に移転集約すると共に、ニーズに併せた使用形状まで加工できる設備も備えることにより、ドライアイス事業の効率化を進める。
■ 新工場概要
工場名:宇部工場
所在地:山口県宇部市大字藤曲2575番地(宇部興産敷地内)
投資額:約60億円
生産品目:液化炭酸ガス、ドライアイス
生産能力:液化炭酸ガス 200t/日、ドライアイス 150t/日
(黒崎工場、水島工場からの移転分を含む)
完成予定:2021年11月