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東芝キヤリア、ポーランドに新工場

2020年1月23日

 東芝キヤリアは21日、ポーランドに製造子会社を設立し、工場を新設すると発表した。

 欧州の空調機器市場は、2016年から2018年までの3年間で年平均6%を超える成長を続けており、今後も各国の制度や環境意識の高まりにより環境負荷の少ない空調機器の継続的な成長が見込まれている。

 また現在、欧州での冬季の暖房・給湯はガスを中心とした燃焼系ボイラーによる温水暖房・給湯が主流だが、より省エネ性の高いヒートポンプ技術を使った暖房・給湯機器の需要が急速に拡大している。

 同社は、これまでも欧州市場において空調・給湯機器事業を展開してきたが、新たに製造拠点を設立することで、リードタイムを約3分の2に短縮し、かつコスト低減を図ると共に、ローカルフィット商品を増強し、商品ラインアップを強化する。

 加えて、西欧へのアクセスが良好で、優秀な労働力を得られやすいポーランドで、当局からのインセンティブを得られることとなったため、ポーランドに同社として欧州で初めての製造拠点を設立することとした。

■ 新工場概要

会社名:東芝キャリア空調欧州社
所在地:ポーランド・ヴィエルコポルスカ県グニエズノ郡グニエズノ
投資額:約30億円
敷地面積:約37,000㎡
工場面積:約17,000㎡※土地・建物を取得し、改修予定
主な事業内容:業務用空調機器、暖房・給湯機器の製造・販売など
会社設立:2019年12月31日
出資比率:東芝キャリア欧州社100%(製造開始時)
製造開始予定:2020年中

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