工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

DMG森精機、奈良のシステムソリューション工場が稼働/20億円を投資

2016年1月27日

 工作機械大手のDMG森精機(愛知県名古屋市)は22日、創業地・登記上本社である奈良事業所(奈良県大和郡山市)に新設したシステムソリューション工場の稼動を開始したと発表した。

 近年、自動車関連の顧客のグローバル展開、及び新興国を中心とした自動車産業の拡大に伴い、納品後すぐに量産が開始できる、複数台でシステムアップされたターンキーと呼ばれる案件の需要が増えている。

 システムソリューション工場は、完成車や自動車部品を中心とした部品加工システムラインが構築可能なターンキー案件専用の工場となる。

 工場内は、長さ80mの生産システムラインが4本設置でき、3次元測定機を始め、真円度測定機、表面粗さ測定機など最新の測定機器を取り揃えており、加工ワークの品質を即座に確認することができる。

 さらに、受注後はシステム組立~検証を行い、出荷時には専用のトラック搬出スペースから出荷。これにより、全ての工程をシステムソリューション工場内で完結するため、外部からの接触を断ち顧客の機密情報が守られるという。

■ 新工場概要

所在地:奈良県大和郡山市井戸野町345番1
投資額:約20億円(奈良事業所全体。第一工場の外壁工事などを含む)
敷地面積:約9,000㎡(奈良第一工場の敷地面積は、現状の67,000㎡から76,000㎡に増加)
生産内容:自動車関連生産ライン、航空機、エネルギー等多種多様な産業向け工作機械の組立て、システム立ち上げ等
稼動開始:2016年1月

このエントリーをはてなブックマークに追加