三洋化成工業、福井県越前市に新工場
2020年3月3日
三洋化成工業は2日、子会社で次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発を行うAPBが、福井県越前市で用地と工場建屋を取得したと発表した。
今回、全樹脂電池の量産検証の開始のため、新工場を設立。世界初の全樹脂電池の商業化に向け、早期での量産技術の確立を目指す。
全樹脂電池は、界面活性制御技術を有する三洋化成が新開発した樹脂を用い、活物質に樹脂被覆を行い、樹脂集電体に塗布をすることで電極を形成している。
このような独自の製造プロセスにより、従来のリチウムイオン電池よりも工程を短縮することで、製造コスト・リードタイムの削減を実現するとともに、これまでにない高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現している。
■ 新工場概要
名称:APB福井工場(仮称)
所在地:福井県越前市庄田町
敷地面積:約23,733㎡
延床面積:約8,628㎡
事業内容:全樹脂電池の設計、製造
操業開始予定:2021年