デンカ、青海工場でマロン酸ジエチルを生産/新型コロナ対応
2020年4月6日
デンカは2日、新潟県糸魚川市の青海工場でマロン酸ジエチルの生産を開始すると発表した。
マロン酸ジエチルは新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル、以下「アビガン」)の原料となる。
今回、「アビガン」の国内薬事承認を進める日本政府より、国内での一貫した供給体制を構築するため国産の原料を使用したいとの要請を受け、マロン酸ジエチルの供給を決定した。
同社は、国内唯一のマロン酸ジエチルメーカーであり、またその原料となるモノクロル酢酸も国内で唯一、関連会社のデナックが生産している。グループ内で、原料から最終製品に至る一貫生産体制のもと2017年4月までマロン酸ジエチルの生産を行っていた。
マロン酸ジエチルの生産にあたっては、2017年4月まで使用していた設備を再稼働するために、他製品の生産ラインからの人員配置転換等により一部製品の減産等一時的な影響が見込まれている。
■ 生産概要
所在地:新潟県糸魚川市大字青海2209(青海工場)
生産品目:マロン酸ジエチル
稼働開始:2020年5月