東レ、土浦工場でポリプロピレンフィルム「トレファン」の増産
2020年5月19日
東レは18日、土浦工場で二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)「トレファン」の生産能力を増強すると発表した。
今回、電動化車両(xEV)市場の拡大を背景とした車載コンデンサ用フィルムの需要拡大に対応するため、生産設備を増設し、車載コンデンサ用フィルムの生産能力を現行比1.6倍とする。稼働開始は2022年を予定している。
「トレファン」は、独自技術により薄膜化と高耐電圧化という相反する性能を両立できるフィルムとして、車載コンデンサ用フィルム市場においてトップシェアとなっている。
近年、環境意識の高まりから、自動車に対する世界各国・地域での環境規制強化が進み、従来のガソリン車・ディーゼル車など内燃機関のみの自動車では規制をクリアすることが困難なレベルになりつつある。
こうした背景から、xEV市場は環境規制の厳しい欧州や中国を中心に年率約20%の高成長が見込まれている。xEV市場の拡大を背景とした今後の更なる車載コンデンサの需要拡大に対応するため、東レ土浦工場で「トレファン」の生産能力増強を行う。
■ 設備投資概要
所在地:茨城県土浦市北神立町2-1(土浦工場)
増産品目:ポリプロピレンフィルム(OPP)「トレファン」
生産能力:現行比1.6倍
稼働開始予定:2022年