オムロン、松阪工場で電子体温計の増産
2020年5月20日
オムロンは19日、子会社のオムロンヘルスケアが松阪工場で電子体温計の生産ラインを増設すると発表した。
同社はこれまで、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の導入にともなう検温需要の高まりに対し、体温計を増産し商品供給量を拡大してきた。
現在でもグローバル規模での検温需要は拡大し続けており、今後もこの傾向は継続すると見込まれるため、国内生産拠点である松阪工場での体温計の生産を開始し、さらなる商品の安定供給を目指す。
現在の生産工場であるオムロン大連(中国大連市)の生産ラインをベースに、安全性や耐久性、省人化、高速性を追求した新たな生産ラインを構築し、松阪工場では年間最大300万本を供給する。
新たに増設するラインでは電子体温計の主力機種である「MC-687シリーズ」を生産する。同機種は約15秒の予測検温と実測検温の両方が可能な体温計で、年間の国内向け体温計出荷量のうち約40%を占める主力機種となっている。
■ 設備投資概要
所在地:三重県松阪市久保町1855-370(松阪工場)
生産品目:電子体温計
生産能力:最大300万本/年(松阪工場)
稼働開始予定:2020年10月