住友商事、中国・江蘇省でEMSの新工場
2020年5月28日
住友商事は25日、100%子会社で、電子機器の製造受託サービス(EMS)を行うスミトロニクスが江蘇省無錫市に新工場を設立すると発表した。
無錫市は、1,000社以上の日系企業が進出している、中国を代表する電子情報産業の集積地。中国では、自動車や家電製品の国内需要が増加しており、EMSの需要も拡大基調にある。特に車載分野では、より高品質でコスト競争力の高い電子機器の基板実装が求められている。
新工場は、スミトロニクスの子会社であるスミトロニクス上海と大日光・エンジニアリングの子会社である賽斯電子(無錫)有限公司(以下:トロア無錫)が共同で設立し、2020年6月の稼働開始を予定している。
トロア無錫は、車載機器や家電製品などの基板実装・製品組み立てに強みがある企業。新工場は、スミトロニクスが初めて中国国内に保有する自社工場であり、スミトロニクス上海の強みである家電製品や産業機器のEMSに加え、車載分野にも注力する。
また、スミトロニクスグループが独自開発した工程管理システムCIMSを新工場にも導入することで、工程管理やトレーサビリティを徹底し、高品質かつ信頼性が高い製品をグローバルに提供できる体制を構築し、車載EMSへのニーズに対応していく。
■ 新工場概要
会社名:蘇拓電子(無錫)有限公司(Sumitronics Manufacturing (Wuxi) Co., Ltd.)
出資比率:スミトロニクス上海86%、トロア無錫14%
資本金:4,500万人民元
所在地:中国・江蘇省無錫市
延床面積:9,000㎡
事業内容:電子機器の製造受託
稼働開始予定:2020年6月