大王製紙、三島工場に60億円投資/ペーパータオル増産
2020年5月28日
大王製紙は27日、愛媛県四国中央市の三島工場でペーパータオル原紙を生産する抄紙機と加工設備を増設すると発表した。
国内のペーパータオル市場は、年々堅調な需要の伸長が予想されている。同社はこれまで商業施設や外食産業、医療福祉施設等の法人向けを中心に販売を進めてきた。
加えて、新型コロナウィルス感染拡大による衛生面の意識向上、人々の生活様式の変化に伴い、家庭内での消費が増えており、更なる販売増を見込んでいる。
今回、競争力のあるパルプを活用できる三島工場に生産設備を設置することで、法人向けに加えて、一般家庭向けペーパータオルの安定供給体制を強化し、需要増に対応する。
同社は2018年10月、川之江工場にティシューペーパー、トイレットペーパーを生産する1号抄紙機・加工設備が稼働したが、生活様式の変化に伴うローションティシュー等の付加価値商品等の需要増により、既に生産・販売余力がなくなっている。また、増設工事が進んている川之江工場2号抄紙機は2020年10月の稼働を予定している。
■ 設備投資概要
所在地:愛媛県四国中央市三島紙屋町5-1(三島工場)
投資額:約60億円
増産品目:ペーパータオル
増産能力:約1,500t/月
営業運転開始予定:2021年7月