ヤマトホールディングスは29日、子会社のヤマトグローバルロジスティクスジャパンが京都府内で2拠点目となる美術品専用の恒温恒湿倉庫を開設すると発表した。

　近年、全国で多くの美術館や博物館が建物の改修時期を迎え、改修期間中もこれまでと同様の環境で所蔵作品を保管したいといった依頼や、企業や個人コレクターは、所有する美術品を、より整った環境で長期間収蔵したいという依頼が増えており、一定の温度・湿度を保つ機能を備えた美術品専用倉庫の開設を進めてきた。

　特に京都府は、美術館や博物館、寺院などが貴重な美術品や文化財を数多く所有していることから、同社は2016年、京都府内で初めて美術品に特化した恒温恒湿倉庫(京都市伏見区)を開設した。

　今後、文化庁が2022年度以降に京都府への移転を予定するなど、京都におけるニーズがさらに高まることが見込まれ、京都府内で2拠点目となる恒温恒湿機能を有する美術品専用倉庫を新たに開設する。