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富士電機、中国で自動販売機の増産/16年3月の稼働

2016年2月2日

 富士電機(東京都品川区)は1月28日、中国の大連冷凍機股份有限公司との合弁会社である大連富士冰山自動販売機有限公司(中華人民共和国大連市)[出資比率:富士電機51%、大連冷凍機49%]は、自動販売機の増産に向けた設備投資を実施すると発表した。

 設備投資額は約4億円を予定し、16年2月の設備投資実施、16年3月の稼働開始を予定する。

 中国では経済発展に伴う生活水準の向上により、飲料分野において消費者の嗜好が多様化している。また、人件費の高騰などの理由により自動販売機の需要が拡大し、飲料の販売チャネルとして自動販売機への注目が高まっている。

 このような背景において、工場やオフィスビル、大学、病院、さらに鉄道や空港などの公共施設を中心に自動販売機の設置場所が広がり、15年は13年の約2倍の5万台規模の設置(同社推計)が見込まれている。

 こうした市場に対応すべく自動販売機の販売サービスを専門に行う「大連富士冰山自動販売機販売社」を15年4月1日に設立し、中国沿岸部から内陸部を含め主要都市に営業活動を広げており、15年度の自動販売機の出荷台数は前年度比2倍の約3万台を計画。

 今回、13年に増築した建屋に、板金加工設備を増強するとともにマザー工場である三重工場の自働化設備を導入し、倍増となる年間5万台の生産体制を構築。今後、さらなる市場の伸長を視野に年間10万台体制の構築を検討し、自販機事業の拡大を目指す。

■ 設備増設概要

所在地:中華人民共和国大連市
投資額:約4億円
増強設備:板金加工設備を増強、三重工場の自働化設備を導入
生産体制:年間5万台
設備投資実施予定:2016年2月
稼動予定:2016年3月

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