林原、岡山第二工場の新棟が竣工
2020年7月6日
NAGASEグループの林原は3日、2019年2月から建設を進めていた岡山第二工場の新プルラン・酵素棟(新P棟)が完成し、7月3日に竣工式を行ったと発表した。
新P棟は、1976年建設の現P棟の老朽化に伴い新たに建設したもので、プルランの製造とともに、酵素を製造する。
プルランは、酵母が水あめを原料にして作り出す水溶性の多糖で、無味無臭の白い粉末。主に食品の接着、増粘、品質改良や、カプセル製造など、幅広い用途で使用されている。また、酵素は、微生物が生み出すたんぱく質で、でん粉から各種の糖質を製造するために自社工場で使用している。
新P棟は、環境面にも配慮した廃棄物の発生量を削減する設備の導入や、自動倉庫の活用による省力化、製造工程の動線改良による効率化など、多くの点で改良している。
生産能力は、現P棟に比べ約2割向上し、製品の安定供給だけでなく、今後の需要拡大が期待される海外市場での販売を見据えた製造量を確保できる見込み。現在、生産機器類の試運転調整を進めており、今後、テスト製造を経て今秋からの本格稼働を予定している。
■ 新工場概要
所在地:岡山県岡山市北区今保578
投資額:約75億円
敷地面積:約22,000㎡
建築面積:約1,300㎡
延床面積:約5,000㎡
構造:鉄骨造6階
施工:(株)日立プラントサービス
着工:2019年2月1日
竣工:2020年7月3日