レンゴー、淀川工場を閉鎖/18年3月末
2016年2月8日
レンゴー(大阪市北区)は2日、事業構造の改革を進め成長戦略を加速するため、18年3月末に淀川工場の閉鎖を決定した。
同社グループは国内で、同社直営5工場、連結子会社である丸三製紙を含め6工場で段ボール原紙(ライナ原紙および中芯原紙)の生産を行っているが、経営資源の有効活用を推進し、収益力の一層の強化を図るため、同社淀川工場(大阪市福島区)を閉鎖し、段ボール原紙の生産拠点を5工場に集約する。
淀川工場は同社グループにおけるライナ原紙生産拠点の1つであるが、抄紙機の導入から40年以上が経過して設備の老朽化・旧式化が進み、ライナ原紙の薄物化をはじめとする今後の潮流に対応することが難しくなる中、淀川工場を存続させる場合に今後必要となる設備の維持・更新投資等も考慮し、同工場の2年後の閉鎖を決定した。
淀川工場の閉鎖に先立ち、金津工場(福井県あわら市)で現在中芯原紙を生産している抄紙機を、ライナ原紙も併抄可能な設備へと改造することにより、中芯原紙とライナ原紙の生産比率の見直しを行い、需要に見合った最適な生産体制の構築を進める。淀川工場が生産している段ボール原紙については、金津工場を含む他工場へ生産移管する。
今後、閉鎖する淀川工場の従業員については、雇用の維持を前提に、他事業所への配置転換等を行う。また、淀川工場の土地、建物および機械設備は、売却を含む活用方法を検討している。
■ 淀川工場概要
名称:レンゴー 淀川工場
所在地:大阪府大阪市福島区大開 4-1-186
敷地面積:43,906㎡
事業内容:段ボール原紙(ライナ)の製造
従業員数:58名(正社員:2016年1月1日現在)
閉鎖予定: 2018年3月末