太平洋セメント、フィリピンでセメント増産/300億円投資
2020年11月11日
太平洋セメントは10日、連結子会社のタイヘイヨウセメントフィリピンズ(以下:TCPI)が最新鋭の生産ライン更新により生産能力を増強すると発表した。
フィリピンでは好調な経済成長に伴う建設投資の増加等により、セメント需要は堅調に推移している。2015年から2019年までの5年間で年間セメント需要は約30%増加し、3,200万トンに達したと推定されている。
2020年のセメント需要は、新型コロナウイルス感染拡大等の影響により一時的に縮小するが、2021年のGDP成長率は 5.3%と予想されており、政府の大規模インフラ投資計画「ビルド・ビルド・ビルド」等により、セメント需要は再び上昇に転じると見込まれている。
今回、世界的にも最先端の技術を採用した最新鋭の生産ラインを導入する。総投資額は300億円程度を見込んでおり、セメント生産能力を年間約300万トンに増強する。将来的には年間販売量500万トン、販売シェア10%以上を目指す。
■ 設備投資概要
会社名:タイヘイヨウセメントフィリピンズ(株)
所在地:フィリピン共和国セブ州サンフェルナンド町
投資額:約300億円
事業内容:セメントの製造
生産能力:セメント 約300万トン/年
稼働開始予定:2024年5月