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味の素、栃木県足利市に新工場/システイン塩酸塩の生産

2016年2月9日

 味の素(東京都中央区)は8日、日本理化学薬品との合弁により、システイン塩酸塩の生産会社設立に合意し、16年2月2日、合弁事業契約を締結したと発表した。

 味の素は、発酵法によるシスチンを原料としたシステイン誘導体の生産をグループ会社の日本プロテイン(株)にて行い、市場のニーズに応えてきたが、拡大する需要に対し、同社の供給能力は既に上限に達しており、生産拡大が急務となっていた。

 日本理化学薬品社は、システイン生産のパイオニアであり、1960年代より医薬原料用を中心としたシステイン誘導体を生産している。

 今回、同社と日本理化学薬品社で合弁会社を設立し、同社の発酵技術と日本理化学薬品社で長年培われたシステイン生産技術を活かすことで、非動物由来のシステイン塩酸塩の供給能力を拡大し、市場のニーズに対応する。

 新工場は、工場稼働時約20名。17年度下期に稼働を開始する予定。

■ 新会社概要

会社名:ジェイ・システイン(株)
設立:2016年5月
資本金:4億8千万円
所在地:栃木県足利市
事業内容:システイン塩酸塩の製造
従業員数:工場稼働時約20名(予定)
出資比率:日本理化学薬品(株) 51%、味の素(株) 49%
稼働予定:2017年度下期

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