日本カーバイド工業、富山・早月工場で生産設備増強
2020年11月19日
日本カーバイド工業は17日、富山県滑川市の早月工場で再帰反射シートと次世代機能性フィルムの設備を増強すると発表した。
投資額は約35億円。2022年下期より稼働を開始する予定。
同社はこれまで、看板や電車・バスなどのラッピングに使用されるマーキングフィルム、二輪車の装飾用ステッカー、道路標識や海外のカーナンバープレートに使用される再帰反射シートなどを製造してきたが、今回の設備増強により、新たに新規素材フィルムや次世代機能性フィルムを上市し、建材分野、家電分野、自動車分野などの新市場へ参入する。
また、これまで再帰反射シートについては、中国・恩希愛(杭州)薄膜有限公司で製造してきたが、サプライチェーンを見直し、グループ全体における生産体制の最適化を図る。
恩希愛(杭州)薄膜有限公司では、中期経営計画「NCI-2021」成長戦略の一環として、既存のフィルム事業に加え、新たに樹脂事業を展開し、今後中国での需要が拡大すると見込まれる、光学フィルム用粘着剤の製造、販売を来年度より開始する。
■ 設備投資概要
所在地:富山県滑川市大島530(早月工場)
投資額:約35億円
増産品目:再帰反射シート、次世代機能性フィルム
稼働開始予定:2022年下期