AGC、デンマークでバイオ医薬品の培養能力増強
2020年11月25日
AGCは17日、CDMO事業子会社であるAGC Biologics社(本社:米国)のバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強すると発表した。
今回、同社デンマーク拠点の現施設の隣接地を購入し、工場棟とオフィス棟から成る新社屋を建設するとともに、シングルユース仕様の2,000リットル動物細胞培養槽を増設する。増強の総投資額は約200億円を見込んでおり、稼働開始は2023年を予定している。
バイオ医薬品CDMO市場は年間約10%以上の成長を続けており、同社の受託件数はそれを上回る勢いで増加している。これらの需要に対応するため、動物細胞を用いたバイオ医薬品CDMOの培養能力を増強する。今回の増強により、デンマーク拠点のシングルユース仕様の培養能力は従来の倍以上に拡大する。また、本能力増強に合わせた分析・開発設備や人員増にも対応するため、延床面積約19,000㎡の新社屋を建設する。
2020年7月には成長著しい遺伝子・細胞治療領域までCDMO事業の幅を広げ、2025年の目標として掲げている売上高1,000億円以上を2-3年前倒しで達成する見込み。
■ 設備投資概要
会社名:AGC Biologics
所在地:Vandtårnsvej 83, 2860 Søborg, デンマーク
投資額:約200億円
事業内容:バイオ医薬品CDMO
増設設備:シングルユース仕様の2,000リットル動物細胞培養槽
稼働開始予定:2023年