三菱製紙、高砂工場で設備投資
2020年11月30日
三菱製紙は24日、メルトブロー不織布とマスクの生産設備を新設すると発表した。
メルトブロー不織布の生産能力はマスク換算で年間約2億枚相当となり、営業運転開始は2021年6月の予定。マスク生産はメルトブロー不織布に先がけて、同年1月に営業運転を開始する予定。
これまで同社では、湿式不織布の分野で、主にクッションフロアの基材、水処理膜基材、バッテリーセパレータ等を生産。⼀方、メルトブロー不織布のような乾式不織布の自社生産は今回が初めての取り組みとなるが、乾式不織布を使用した製品としては、空気清浄機用抗ウィルス機能性フィルターを製造販売するなど、多くの機能性濾材の技術的知見を蓄積している。
今回独自のメルトブロー不織布とマスクの生産設備を導入し、これまで培った技術を適応させることで、抗菌・抗ウィルス・抗アレルゲン物質等の機能を付与した高機能マスクの自社生産を開始すると同時に、メルトブロー不織布と既存の湿式不織布を複合させた各種機能性濾材の開発を進め、安全で快適な生活に役立つ機能性製品のラインアップをさらに充実させる。
同事業は経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択されている。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県高砂市高砂町栄町105(三菱製紙(株)高砂工場)
投資額:約5億円
生産品目:メルトブロー不織布、不織布マスク
営業運転開始予定:2021年6月