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信越化学工業、米・ルイジアナで設備投資

2021年1月28日

 信越化学工業は27日、米国子会社であるシンテック社の生産能力を増強すると発表した。

 シンテック社は2018年7月にルイジアナ州プラケマインで更地での新工場建設を開始。今年半ばに完工する予定で、この投資を基盤として今回の投資を行う。

 増加する年間生産能力は塩ビモノマー(VCM)58万トン、塩ビ樹脂(PVC)38万トン、か性ソーダ39万トン。完成時のシンテック社の総生産能力は、PVC362万トン、VCM295万トン、か性ソーダ195万トン。

 投資額は12.5億ドル(約1,300億円)。2023年末の完工を予定し、増強分はPVC、か性ソーダの国際的な需給を踏まえ柔軟に稼働させる。

 世界のPVC需要は、今年の見込みを含む直近10年間で、年平均100万トン強(中国市場を除いても、年平均20万トン強)増加。PVCは、温室効果ガス低減と社会・生活インフラの拡充に役立つ素材として、さらなる需要の増加が見込まれている。

■ 設備投資概要

所在地:米国・ルイジアナ州プラケマイン
投資額:12.5億ドル(約1,300億円)
生産能力:塩ビモノマー(VCM) 58万トン/年、塩ビ樹脂(PVC) 38万トン/年、か性ソーダ 39万トン/年
完工予定:2023年末

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