住友化学、大阪工場で設備投資/半導体フォトレジスト増産
2021年2月9日
住友化学は8日、大阪工場の半導体フォトレジスト製造ラインを増設し、生産能力を引き上げると発表した。
半導体デバイス市場は、5Gスマートフォン需要の増加に加え、在宅勤務などライフスタイルの変化に伴いパソコンやデータセンター関連機器の需要増加を背景に伸長を続けており、液浸ArF(フッ化アルゴン)をはじめとする先端フォトレジストの需要は今後も年率6%の拡大が見込まれている。
今回、19年度に設置した先端フォトレジストプラントに新たな製造ラインを増設し、同プラントの生産能力を約4倍に引き上げる。同じく22年度上期に完成予定である開発・評価体制強化に向けた新棟建設と合わせ、22~24年度の次期中期経営計画期間において飛躍的な事業規模拡大を目指す。
なお、データ通信のさらなる高速化や大容量化などにより、半導体市場は今後も継続的な成長が見込まれ、25年頃には同社の生産能力は逼迫が予想されるため、長期的な需要を見据えて更なる体制強化を検討していく。
■ 設備投資概要
所在地:大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98号(大阪工場)
増産品目:半導体フォトレジスト
生産能力:現状比約4倍
稼働開始予定:2022年度上期