テラ・ラボ、福島に無人航空機の新工場
2021年2月12日
中部大学発ベンチャーで無人航空機(ドローン)を製造するテラ・ラボ(愛知県春日井市)は11日、福島県南相馬市の南相馬市復興工業団地に新工場を建設すると発表した。
今回、製造・整備工場やデータ解析試験研究施設を新設し、長距離無人航空機の機体を増産しつつ、災害対策上の課題でもある迅速かつ正確な災害情報の解析データの収集・共有の研究を強化し、2022年4月頃の実用化・事業化に繋げる。
新工場は、多種多様なドローンを揃えた「格納庫(製造工場)」。ドローンの飛行制御を行う「管制室」。各関係機関と連携を図り重要な意思決定を行う「危機対策室」の3つの機能を持ち、今後は自治体の要請や緊急事態速報発令と同時に、素早く対応できるシステム運用を構築する。
特に管制室には、ドローンの管制機能の他に、データ解析機能も備えており、ドローンが捉えたリアルタイム映像をいち早く3次元モデルとして再現することが可能。
これにより、地形の特徴などをより明確にデータを収集・解析できるほか、蓄積された土砂の量や雨量など細部まで把握し、今後起こり得る二次災害の危険性についても予測が可能となる。
■ 新工場概要
所在地:福島県南相馬市原町区萱浜(南相馬市復興工業団地内)
投資額 :2億7700万円
敷地面積:10,941.30㎡(約3,310坪)
延床面積:1,320㎡(約853坪)
※自立・帰還支援雇用創出企業立地 補助金制度を活用
着工:2021年2月
操業開始予定:2021年10月
実用化・事業化予定:2022年4月頃