ホソカワミクロン、新・大阪工場が竣工
2021年3月15日
ホソカワミクロンは12日、大阪府枚方市に建設を進めていた新・大阪工場が竣工したと発表した。
新工場は、2年半の歳月と総額40億円をかけた同社最大級のプロジェクト。工事は工場の操業を継続しながら一期と二期工事に分けて昨年末に建屋が完成した。現在、4月の全体操業に向けて、場内に塗装や研磨加工の専用ブース、三次元測定機の設置工事を進めている。
施設は、延床面積10,500㎡で4階建ての事務・厚生棟と5棟の工場棟で構成されており、「安全性と作業環境の改善、効率化」を目的として設計された。
安全・作業環境の面では、音響試験室並みに騒音を低減できる試運転室や、溶剤や粉塵から作業者を守る専用ブースを完備。試運転室は全開閉式で従来の2部屋から3部屋に増やし、医薬・食品向け機器専用のクリーンルームも併設した。
また、効率化の部分では主力の混合機であるナウタミキサの組立て専用ピットを拡張し2万リットルの大型機から中・小型機は最大8台を同時に組立可能な設備とした。
さらに、同社の製造技術と品質向上を目的に高速回転体の軸受け部品の精密研削加工や乾燥機の加工専用機の工作機械、恒温恒湿の測定室に最新の三次元測定機も導入。これらの設備により、製品の品質向上に加えて、工場の生産能力は約20%向上した。
加えて、屋根には自家消費型の太陽光パネル1680枚(1枚当たり275W、計462kW)を設置し、工場とテストセンターで消費され、条件次第では大部分の消費電力を賄うことが可能となる。
■ 新工場概要
所在地:大阪府枚方市招提田近1-9(本社工場)
総投資額:40億円
延床面積:10,500㎡
操業開始予定:2021年4月