IDファーマ、つくば市でコロナワクチンの新工場/5月着工
2021年4月5日
アイロムグループは3月30日、100%子会社のIDファーマが新型コロナウイルスワクチンの新製造施設を建設すると発表した。
アイロムグループは、IDファーマの基盤技術であるセンダイウイルスベクター技術を用いた新型コロナウイルスワクチンの開発を進めている。
今回、開発完了後の生産体制を強化するため、IDファーマが茨城県つくば市に保有するつくば研究開発センター敷地内に、GMP(医薬品の製造管理および品質管理に関する基準)に準拠した新製造施設を建設する。
アイロムグループは、新型コロナウイルスワクチン開発を最重点課題として位置付けている。新製造施設を建設することにより、センダイウイルスベクターの大量培養を可能にし、製造効率を向上させることで、国産ワクチンの安定供給に向けた体制構築を目指す。
新製造施設の建設にかかる費用については、みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約により確保する。
なお、新製造施設の建設工事等の契約とシンジケートローン契約は、同社グループで設備・不動産を手がける100%子会社である(株)アイロムPMが契約者となり、同社を通じて行う。
■ 新工場概要
名称:(仮称)新型コロナウイルスワクチン新製造施設
所在地:茨城県つくば市大久保6(つくば研究開発センター敷地内)
投資額:約30億円(建設費用等)
延床面積:1,216.8㎡
構造:鉄筋鉄骨コンクリート造、地上2階建
事業内容:新型コロナウイルスワクチンの製造
機器:培養器等
資金計画:自己資金および借入金により充当
着工予定:2021年5月
竣工予定:2021年12月