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三井化学、韓国で生産設備増強

2021年4月26日

 三井化学は21日、関連会社の錦湖三井化学がMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)生産設備を増強すると発表した。

 MDIは、自動車部品、自動車、家具のシートクッション材、住宅や冷蔵庫の断熱材フォーム、弾性繊維や各種接着用原料など、多くの分野で使用されている代表的なポリウレタン主原料。

 MDIの需要は、地球温暖化抑制のため各国で推進されている住宅建築の断熱性能向上の政策効果や、経済成長に伴う快適性向上要求の高まりにより、年率6%の増加が見込まれている。

 錦湖三井化学は、弾性繊維や合成皮革等に使用される高機能MDI(モノメリック系)と、断熱材等に 使用される汎用MDI(ポリメリック系)を製造している。

 今回、断熱材等の需要伸長だけでなく、EV自動車を中心としたNVH(ノイズ・振動・ハーシュネス)制御に使用される高機能MDI需要の更なる拡大に対応する。

 また、生産設備の増強に併せて、生産工程で発生する副生物を原材料として再利用するリサイクル設備を導入する予定。

■ 設備投資概要

所在地:韓国・全羅南道麗水市
投資額:400億円
生産品目:MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)
生産能力:20万トン/年(41万トン/年→61万トン/年へ増強)
着工予定:2021年4月
完工予定:2023年9月
営業運転開始予定:2024年1月

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