日本電波工業、狭山事業所で設備投資
2021年4月26日
日本電波工業は21日、狭山事業所と子会社の函館エヌ・デー・ケーで5Gスマホ向け超小型製品の設備を増強すると発表した。
同社は、76.8MHzサーミスタ内蔵水晶振動子(1.6×1.2mmサイズ)において、米国QualcommTechnologies社の5Gスマホ向けIC用途としての認定第一号を受け、2020年6月から同製品の量産を開始。
同製品の受注は順調に拡大しており、今後見込まれる需要増に対応するため、更なる生産能力を増強する。
また、5Gスマホやワイヤレスイヤフォン等を含むウェアラブル機器の需要拡大に伴い、小型の1.2×1.0mmサイズや1.0×0.8mmサイズ水晶振動子の需要も増える見込みであることから、同製品の生産能力も増強する。
これらの製品は、自社で育成した高品質な水晶原石を使用し、独自のフォトリソ加工技術で加工したフォトリソブランクを搭載しているため、フォトリソブランクの製造ラインも増設する。
設備投資により、移動体通信用途向け売上高に占めるフォトリソブランク搭載品の比率は、2020年度下期の約6割から2021年度下期には約8割まで上昇する。
■ 設備投資概要
所在地:埼玉県狭山市上広瀬1275-2(狭山事業所)
:海道函館市鈴蘭丘町3-63(函館エヌ・デー・ケー(株))
投資額:約6億円
投資内容:サーミスタ内蔵水晶振動子(1.6×1.2mm)、水晶振動子(1.2×1.0mm)、水晶振動子(1.0×0.8mm)及びフォトリソブランクの製造ライン増設等
稼働開始予定:2021年7月以降