プライムポリマー、市原工場でポリプロピレンの増産
2021年6月1日
プライムポリマーは5月31日、千葉県の市原工場でポリプロピレン製造設備を建設すると発表した。
ポリプロピレンは、食品容器や家電、自動車、医療、二次電池等、幅広い用途で使用される生活基盤素材。フードロス削減や医療機会の増加、EVの航続距離延長等、社会ニーズの変化に伴い、ポリプロピレンに求められる役割は今後増加が見込まれている。
新製造設備では、これまでの設備で実現できなかった高機能ポリプロピレンを生産する。これにより、自動車材用途等での軽量化、薄肉化ニーズへの高度な対応が可能となる。また、リサイクルに役立つ素材の提供等を通じて、マテリアルリサイクルの推進を図る。
今後、需給環境に見合った生産能力とするため、既存製造設備を停止させる。生産体制再構築により、年間約7万トン(13年対比)の温室効果ガス削減効果を見込んでおり、更にバイオマス原料を使用した素材の提供等を通じて、循環型経済への対応を強化していく。
■ 設備投資概要
所在地:千葉県市原市千種海岸3番地(三井化学 市原工場内)
生産品目:ポリプロピレン
生産能力:20万t/年
製造技術:三井化学からのライセンス技術(HYPOL法)
着工予定:2021年8月
営業運転開始予定:2024年11月