IHI、航空エンジンの鶴ヶ島工場が稼働開始
2021年6月21日
IHIは18日、民間航空エンジンを製造する鶴ヶ島工場(埼玉県鶴ヶ島市)の稼働を開始したと発表した。
新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、航空旅客需要は一時的に大きく落ち込んでいたが、今後ワクチン接種の広がりに伴い、国内線に続き、国際線旅客需要の回復が期待されることから、エンジンの整備需要回復に備えるため、鶴ヶ島工場の稼働を開始し、段階的に整備体制を強化していく。
航空エンジンは、約30万点にも及ぶ部品で複雑に構成されており、航空機の安全で快適な運航のため、厳しい品質管理と20年以上の長期にわたるライフサイクルサポートが求められる。
同社はこれまで、航空エンジンの分解・洗浄・検査・部品修理・組立・試運転といった航空エンジン整備に必要な全工程を瑞穂工場(東京都西多摩郡瑞穂町)で行っており、世界19カ国の航空当局から整備認可を取得している。
今後、鶴ヶ島工場で、民間航空エンジン整備専用の盤石な品質実現体制のもと、 IoT・AIなどの新技術を導入し、瑞穂工場との事業運営の相乗効果も図りつつ、安全品質と効率的なメンテナンスサービス体制を目指す。
■ 新工場概要
名称:鶴ヶ島工場
所在地:埼玉県鶴ヶ島市大字太田ケ谷1200番
投資額:約240億円
敷地面積:136,100㎡
延床面積:約23,000㎡
稼働開始:2021年6月18日