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帝人、ベトナム新工場が稼働開始

2021年7月19日

 帝人は12日、子会社のテイジン・カーボン・ベトナムが運営する炭素繊維製品の新工場が商業生産を開始すると発表した。

 軽量で剛性に優れる炭素繊維製品は、スポーツや釣りなどの分野で高いパフォーマンスを発揮するため、関連用品の主要部材として使用されており、近年もさらに採用が進んでいる。また、新型コロナウイルス感染症の影響で密を避けるアクティビティが関心を集めており、需要が急拡大している。

 中でも東南アジア地域は、スポーツ用途をはじめ一般産業用途や航空機用途の炭素繊維製品の供給を担う需要地として市場が拡大している。これに対し、同社はシンガポール、上海、台湾に現地法人を設け、東南アジアの需要に対応してきたが、新規顧客の獲得や用途開拓の推進、地域のニーズに沿った川上から川下に至るまでのソリューション提供などを可能とするため、ベトナム・ハナム省に工場と運営会社であるテイジン・カーボン・ベトナムを設立し、商業生産を開始することとした。

 新工場では、まず、釣り、ゴルフ、自転車、アイスホッケーなどのアクティビティ用途向けプリプレグを中心とする炭素繊維製品の生産を行い、テイジン・カーボン・ベトナムと既存のアジア現地法人が、市場拡大が期待される東南アジア・南アジア・オセアニア地域に向けて販売活動を展開する。将来的には、一般産業用途や航空機用途に向けた生産も視野に入れて事業展開していく。

■ 新工場概要

会社名:Teijin Carbon Vietnam Co., Ltd.
所在地:ベトナム・ハナム省
事業内容:炭素繊維関連製品の生産

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