扶桑化学工業、京都事業所に100億円投資/半導体向け研磨剤の増産
2021年7月26日
扶桑化学工業は7月12日、京都府福知山市の京都事業所に100億円を投じて、半導体向け研磨剤の製造設備を増強すると発表した。
増産するのは、主に半導体製造工程での精密研磨剤・CMP(化学的機械的平坦化)用途で使用されている「超高純度コロイダルシリカ」。
半導体は次世代通信規格「5G」やIoT向けの需要増に加えて、在宅勤務などライフスタイルの変化に伴うパソコンやデータセンタ関連機器の増加による需要増も見込まれており、超高純度コロイダルシリカの需要は今後も急速な拡大が予想されている。
昨年11月に鹿島事業所への製造増設を決定した後も、度重なる半導体の需要増加の動きを受け、万全な供給体制を整えるため、主力製造拠点である京都事業所第二工場内に新たな製造設備の建設を決定した。
今回の投資は、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(2次公募)」の対象事業に採択されている。
■ 設備投資概要
所在地:京都府福知山市長田野町二丁目8番地(京都事業所 第二工場)
投資額:約100億円
設備投資内容:超高純度コロイダルシリカの製造設備及び付帯設備
資金計画:自己資金により充当
操業開始予定:2024年4月