光素、磐田市に第2棟を建設
浜松ホトニクスは27日、電子管光源の生産子会社である光素が第2棟を建設すると発表した。
現在、光素では重水素ランプやキセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど、浜松ホトニクスが販売する電子管光源の9割以上を生産している。
近年、先進国だけでなく新興国でも食の安全や健康への意識が高まっていることから、食品や薬品の成分分析装置に使われる重水素ランプの需要が拡大している。
また、中国を中心に市場が拡大している環境分析装置向けのキセノンフラッシュランプや、半導体の検査装置向けキセノンランプなどの売り上げも増加している。
今回、新棟を建設し生産能力を売上高換算で約2倍まで増強することで、今後の需要拡大に対応する。
新棟建設により、生産スペースの拡張に合わせ工場全体の生産工程の最適化を図るとともに、生産体制の強化に向け人員を増強する。また、今後開発が見込まれる新製品の生産に対応するためのスペースを確保する。
■ 新棟概要
建物名称:光素第2棟
所在地:静岡県磐田市掛下677-1
総工費:約37億円
建築面積:2,476㎡
延床面積:9,325㎡
構造:鉄骨造地上4階
施設構成:1階/各種光源製造エリア
:2階/キセノンフラッシュランプ、キセノンランプのアセンブリ・検査エリア
:3階/重水素ランプのアセンブリ・検査エリア
:4階/食堂、健康増進室、光源応用製品・新製品製造エリア
収容人員:約100名
生産品目:重水素ランプ、キセノンフラッシュランプ、キセノンランプなど各種電子管光源および光半導体素子応用光源製品
生産能力:約10億円(売上高換算)
着工予定:2021年8月
竣工予定:2022年7月
稼働予定:2023年4月