四国化工機、阿南食品工場の新棟が稼働
四国化工機はこのほど、阿南食品工場(徳島県阿南市)の隣接地に建設していた豆腐の新生産棟が完成し、稼働を開始したと発表した。
新棟では、「さとの雪」ブランドの木綿豆腐と無菌紙パックとうふを生産しており、生産設備は自社で開発した高能力な新型機に一新し生産能力を増強した。
また、豆腐業界では初めてとなるAIを用いた豆腐の自動検品が可能なAIラインピッキングシステムや、複数のロボット装置、無人搬送フォークリフト(AGF)、新棟内における全ての機器の状況が一元管理できるIoTなどを導入し、スマートファクトリー化を進めていく。
AIラインピッキングシステムは、日本アイ・ビー・エムから導入したDX推進ソリューションとAI専用サーバーを用いて自社で開発。大量の画像データをAIに読み込ませて学習(ディープラーニング)させることで、良品・不良品を判定する特徴をつかみ学習モデルを生成、その学習モデルを用いて自動的に検品する。
カメラも複数用意し、上面・側面・底面だけでなく、分割パックの内側にくる面もすべてを検査できるように工夫した。これらにより、AIで画像判定ができるようになったため、検品作業を自動化することが可能となった。
また、不良品を排除し、良品を箱詰めして冷蔵倉庫へ移動させる作業も、ロボット装置や無人搬送のフォークリフトを導入し、AIラインピッキングシステムと連動させて省人化を実現した。
■ 新棟概要
所在地:徳島県阿南市山口町大久保48‐1
投資額:約50億円強
敷地面積:13,409㎡
延床面積:5,973.81㎡(接続棟:188.05㎡)
構造:鉄骨造3階建
※既存工場・既存立体倉庫を含めた阿南食品工場全体では13,034.82㎡
生産品目:木綿豆腐(冷蔵)、紙パックとうふ(冷蔵、常温保存)
竣工:2021年7月12日
本格稼働開始:2021年7月(2021年2月8日一部操業開始)