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富士フイルムファインケミカルズ、広野工場内に新工場/28億円を投資

2016年2月25日

 情報記録用有機化合物、医療原薬などの受託製造を行う富士フイルムファインケミカルズ(神奈川県平塚市)は24日、医薬品中間体・原薬の生産能力増強を図るため、福島県双葉郡広野町にある広野工場内に新工場(第4工場)を建設すると発表した。

 約28億円を投資し、医薬品の製造管理・品質管理の基準であるGMPに対応した工場となり、16年4月に着工、17年末に稼動予定。建設にあたって、経済産業省より津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金に採択されている。

 工場内は、マルチパーパス生産に対応するため、10,000L汎用釜をはじめ2,000L~10,000Lの耐酸性を持つグラスライニング釜、耐アルカリ性を持つステンレス釜を導入。

 さらに、クラス100,000を実現したクリーンルーム、数ミクロンレベルで原薬を粉砕できる原薬微粉砕機を備えることで、原薬の生産体制を強化する。

 今後、新工場稼動により、医薬品中間体・原薬の大量生産から多品種少量生産まで、幅広いニーズに応え、受託生産ビジネスの拡大を図る。また、高薬理活性原薬を生産する第3工場も今年中に稼働する予定をしている。

■ 新工場概要

工場名:広野工場 第4工場
所在地:福島県双葉郡広野町上北迫字岩沢1-34
投資額:約28億円
延床面積:1,483㎡
生産品目:医薬品中間体・原薬
主要設備:10,000L汎用釜、2,000~10,000LのGL釜、SUS釜
    :クリーンルーム(クラス100,000相当)原薬微粉砕機 など
着工予定:2016年4月
稼働開始:2017年末

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