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神戸製鋼所、中国江蘇省で自動車向けワイヤーの増産

2016年2月25日

 神戸製鋼所(兵庫県神戸市、東京都品川区)は24日、中国江蘇省江陰市の特殊鋼二次加工拠点である江陰法爾勝杉田弾簧製線有限公司(以下、JYSF)が新設備を導入し、自動車向けワイヤーの増産を行うと発表した。

 同社はこのほど、株主である杉田製線、法爾勝泓昇集団と合意。JYSFにオイルテンパー線の高周波誘導加熱を施す熱処理設備の導入、及び付随設備の増強を図り、16年10月の量産を目指す。

 JYSFは、自動車向けの冷間懸架ばね用ワイヤーの製造・販売を目的に05年に設立、07年に本格操業を開始。中長期的な成長が期待される中国自動車市場において高品質の冷間懸架ばね用ワイヤーを安定的に提供している。

 今回、環境規制強化に伴う軽量化ニーズの高まりを背景に、より高強度な冷間懸架ばね用ワイヤーの需要拡大が見込まれることから新設を決定した。

 生産設備は、高強度材を製造するために必要な急速焼入れ・焼き戻しが可能な熱処理設備を導入。生産能力は月産650トンから同1,070トンへ増加する。

■ 増設概要

会社名:江陰法爾勝杉田弾簧製線有限公司
所在地:中国・江蘇省江陰市璜石路
投資額:約5.7億円
投資内容:熱処理(IT)設備の新設、伸線機の増設(1機)、製品倉庫の増設
主な生産品目:自動車向け冷間懸架ばね用ワイヤー
生産能力:650トン/月→1,070トン/月 (+420トン/月)
量産予定:2016年10月

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