横浜冷凍、「千葉リサーチパーク物流センター」建設
横浜冷凍は8日、千葉県千葉市に「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」を建設すると発表した。
同センターのコンセプトは、省人化・省力化に特化した、地球にやさしい最新鋭の次世代型冷蔵倉庫。作業用ロボットを使用したデバンパレタイズシステム(DPS)を導入し、荷下ろし後の貨物の運搬からパレットへの積み上げ、フィルム梱包までの一連の作業を完全に自動化する。同システムにより、従来の半分以下の人員での作業が可能となり、省人化・省力化が実現する。
省エネ化の取り組みの1つとして、同社最大級の太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を導入し、同社初の「蓄電による冷蔵倉庫の冷却」を行う。平常時だけでなく災害等の非常時にも、同センターで発電したエネルギーで倉庫内の冷却が可能となる。
また、同センターの社用車にはEV(電気自動車)を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを設置する。災害時には非常用電源として利用可能であり、BCP対策としても有効となっている。
事務所棟は、同社初のZEB評価取得を目指している。事務所棟に設置する空調機器や照明設備等の省エネ化により、消費電力を従来比で50%以上削減するとともに、太陽光発電により50%以上の創エネを実現し、建物のエネルギー消費量の収支をゼロ以下にする。
■ 物流施設概要
所在地:千葉県千葉市若葉区上泉町958番10
敷地面積:19,748㎡(5,974坪)
延床面積:25,135㎡(7,603坪)
建築面積:8,901㎡(2,693坪)
構造:鉄筋コンクリート造3階建て一部鉄骨造
収容能力:30,475t(F級:27,583t C&F級:1,870t C級:1,022t )
主要設備:デバンパレタイズシステム、省エネ型自然冷媒冷凍機、屋上太陽光発電システム(816.48kW)、リチウムイオン蓄電池(480KVA)、EV自動車充電ステーション、カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック
着工:2021年10月8日
竣工予定:2023年2月